sch_add コマンド
(A) 機能
スケジュールリストにセルを登録します。
(B) 形式
sch_add <time> <key> <script> {<argument>}
(C) パラメータ
<time>
<script> が実行されるべき時刻を指定します。
時刻は、符号なし整数、+ 符号つきの整数、または、乱数により指定しま
す。
+ 符号つきの整数は、シミュレーション時刻にその整数を加えた時刻がコ
マンド実行時刻となります。
乱数による指定は、以下の形式で指定して下さい。ここで、<min> 、<max
> 、<mean> <variance2> は、いずれも符号なしの整数です。
'%u' <min> ' ' <max>
<min> から <max> までの一様分布に従う乱数 (正整数) をシミュ
レーション時刻に加えた時刻がコマンド実行時刻となります。
'%e' <min> ' ' <max> ' ' <mean>
平均 <mean> の指数分布に従う乱数のうち、<min> 以上 <max> 以
下の正整数をシミュレーション時刻に加えた時刻が コマンド実行
時刻となります。
'%n' <min> ' ' <max> ' ' <mean> ' ' <variance2>
平均 <mean> 分散 sqrt ( <variance2> ) の正規分布に従う乱数
のうち、<min> 以上 <max> 以下の正整数ををシミュレーション
時刻に加えた時刻がコマンド実行時刻となります。
<key>
スケジュールリスト中に作られるセルの識別名を指定します。
<script>
ひとつのトークンに詰め込まれたスクリプトです。
<argument>
<script> に与える引数です。
(D) 注意事項
<time> は、シミュレーション時刻からみて、未来の時刻を示していなけれ
ばなりません。
<time> が符号なし整数または、+ 符号つきの整数のときはひとつのトーク
ンで、乱数による指定のときは、乱数のタイプにより、3 〜 5 のトークン
で表現してください。
<time> の乱数による指定で、乱数が <min> と <max> の間に入る確率が低
いと、適当な値を得るのに、非常に時間のかかることがあります(場合によ
っては終了しません) 。
乱数のシードは、 SECONDS の起動時にでたらめに設定されるため、おなじ
スクリプトを実行しても、 シミュレーションの結果が異なることがありま
す。
<script> の実行時には、evalコマンドが呼び出され、第一引数に<script>
第二引数以降に <argument> が与えられます。
実行時刻を %e 形式で指定したスケジュール機能を使って、 指示端子やタ
スクの値をオン/オフすることにより、M/M/1 等の待ち行列のシミュレーシ
ョンをする場合には、 SFL でキューの動作をするステージを記述しておく
必要があります。
sch_add コマンドで作られるセルは、必ず、スケジュールリストの末尾に
挿入されます。スケジュールリスト内のセルの位置を変える場合や、セル
を別のスケジュールリストに移す場合は、 sch_mv コマンドを使用して下
さい。
(E) 関連事項
forwardコマンド
evalコマンド
sch_mvコマンド
sch_rmvコマンド
scheduleコマンド